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在スイス日本大使館に東京五輪で環境に配慮した木材使用を訴える

スイス・ローザンヌで2016年12月、東京五輪で環境に配慮した木材の使用を訴えるブルーノ・マンサー基金のメンバー Bruno Manser Fonds

ブルーノ・マンサー基金外部リンクは、マレーシアのプナン族の代表団が10日、「熱帯雨林破壊」を食い止めるべきだとして3千人以上が署名した請願書をベルンの在スイス日本大使館に提出したと発表した。スイス・バーゼルを拠点に熱帯雨林の保護に取り組む同基金は、2020年東京五輪のために熱帯雨林が犠牲になってはならないと訴える。

 大使館に提出された請願書は、東京五輪の会場建設には厳密な検査により、その持続可能性と合法性、人権の遵守が認められた木材を使用することを求めている。

 マレーシア・サラワク州ロング・サイット村のプナン族旧首長、ビロン・オヨイさんは在スイス日本大使館に請願書を手渡す際、進む森林減少を憂慮し「私たちの森林はすでに伐採され、残る木々は僅かです。残された私たちの熱帯雨林の保護にどうか力を貸してください」と話した。

 ブルーノ・マンサー基金外部リンクによると、サワラク州はマレーシアのなかで最も伐採が進んでいる地域で、現在残っている熱帯雨林地帯は当初の僅か11%。東京五輪の会場建設には同州からの熱帯合板が使われることになっているという。

 プナン族の代表団の請願書と平行して、熱帯雨林保護に尽力するドイツのNGO団体「Rettet den Regenwald外部リンク(熱帯雨林を守ろう)」がベルリンの在ドイツ日本大使館に14万が署名した請願書を提出。8日には東京の建設現場前で抗議行動が行われた。

swissinfo.ch, sda(独語からの翻訳・説田英香)

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