スイス中部に位置する税金の低い州の住民は、スイスで最も高い購買力を手にしていることが最新の調査でわかった。
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独市場調査会社GfKが27日発表した予測調査外部リンクによると、地域別ではシュヴィーツ州ヘーフェ郡(フライエンバッハ市、フォイジスベルク村、ヴォッレラウ村)の住民の購買力は2018年時点で1人当たり8万7853ユーロ(約1150万円)と、スイスで最も高かった。同社は購買力を「資産の売却益や、年金、失業保険、扶養手当などの政府補助金を含む住民の平均可処分所得」と定義。生活費や保険料、賃料、電気・ガス代、衣服、貯蓄を差し引く前の資力となる。
次いで高かったのはチューリヒ湖沿岸のマイレン市で、6万1431ユーロ。ツーク州が6万3ユーロと続いた。
フランス語圏で10位以内に入ったのは、8位のヴォー州ニヨン村(4万7298ユーロ)と同ラヴォー・オロン郡(4万6878ユーロ)だった。
ツーク州は州別ランキングでは1位となった。シュヴィーツ州(5万5411ユーロ)、ニトヴァルデン準州(5万1449ユーロ)が続いた。生活費が高いことで知られるチューリヒ州は4万6019ユーロで4位、ジュネーブ州は4万3737ユーロで5位だった。全26州で最も低いのはジュラ州の3万2992ユーロだった。
スイス全体の平均購買力は4万456ユーロだった。同時に調査した隣国のオーストリア(2万3282ユーロ)やドイツ(2万2992ユーロ)よりはるかに高い。近年の調査では、スイスより高い購買力を持つのはリヒテンシュタインのみとされている。
ATS-SDA/sb
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アンドレ・ホフマン(58歳) ― 莫大な遺産相続と慈善活動
スイス出身。製薬会社大手ロシュを創業したホフマン家の遺産相続者の一人。1996年から同社の執行役員。遺産相続者のホフマンとオエリ一族が所有する株式などの総資産は200億フランを超える。
2004年、ホフマン家共同投資資金の広報担当に就任。父ルーカス氏と同様、環境活動に尽力する。最近では、スイスが50年までに資源消費量を3分の2削減することを目指す、「グリーン経済」イニシアチブ(国民発議)を支持して注目を浴びた。金融ビジネスと化学
クリストフ・ブロッハー(76歳) ― 実行者から人民の指導者へ
スイス・シャフハウゼン出身。右派の国民党の代表的存在。2003年、連邦内閣閣僚に選出されたが4年後に落選。ビランツ誌によれば、ブロッハー家の資産は70~80億フランとされる。
ブロッハー家は過去10年で急速に資産を増やした。ブロッハー氏はとりわけ金融ビジネスで財を成したとメディアは報じている。1983年、化学大手エムス・ケミーの従業員だった際に、創業者一族から会社を格安で買収。ドイツ語圏の日刊紙NZZは87年、ブロッハー氏が買収した後のエムス・ケミーは工場というより「投資ファンドのようだ」と報じた。
しかし、エムスグループが実際にブロッハー家の資産にどれだけ寄与したかは不明。現在は娘のマルトゥロ・ブロッハー氏に引き継がれた同グループは、高性能ポリマーと特殊化学薬品を世界中で販売している。プラスチック
ヨブスト・ワグナー (58歳) ― 1万7千人の従業員を抱える政治活動家
ドイツ・バイエルン州レーアウ生まれ。欧州連合(EU)との二国間関係を守ることを目的とした団体「スイスの利点」を設立し、保守派のブロッハー氏と対立。このためメディアから「意に反したアンチ・ブロッハー」と呼ばれた。
同氏は両親からプラスチック関連会社レーアウを引き継ぎ、8億フラン超の資産保有者となった。自動車産業の下請け企業である同社は自動車産業の下請けとして約50カ国に支社があり、約1万7千人の従業員を抱える。資源取引
イヴァン・グラゼンバーグ ― 資源取引を追求
南アフリカ出身。商品取引会社大手グレンコアの最高経営責任者(CEO)で大株主。商品取引で名をはせたマーク・リッチ氏の会社(のちのグレンコア)に入り、南アフリカで商品取引を学ぶ。同社の要職人員は2011年までに500人を数える。株式市場上場により経営者らは莫大な利益を得た。最多の資産保有者はグラゼンバーグ氏で当時93億ドル(約1兆円)保有していたとされる。
スイスのツークを拠点とする鉱山採掘会社エクストラータと合併後、スイスは同社の要衝となる。税金のほか環境被害や人権侵害などをめぐる問題で批判されることも多い。巨匠ピカソの孫
マリーナ・ピカソ ― 祖父の作品を売って大富豪に
画家ピカソの孫娘。祖父の絵を複数売却し、上位300人に仲間入りした。売却した作品には、祖母でピカソの一人目の妻オルガ・コクローヴァさんの肖像画「Portrait de femme」(1923年)も含まれる。この肖像画は約6千万フランの値が付いた。
作品を手放すことにためらいはなかったという。唯一の相続人のマリーナ氏のもとにはまだ絵画約400点と素描画7千点が残る。祖父の良い思い出はないと言い、2001年に出版した伝記ではピカソを「エゴで塗り固められた怪物」「周りの人を愛せない」と酷評。「この天才による重圧」の下で長い間苦しんできたと明かしている。不動産王
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チューリヒ近郊の産業都市ヴィンタートゥール出身。スイスの不動産王の一人で、上位300人の中では最高齢とみられる。住居約2千件のほかホテル、ショッピングセンター、オフィス複合施設などの不動産を所有。ビランツ誌によれば、同氏の資産は4億5千~5億フラン。F1ドライバー
セバスチャン・ベッテル (29歳)― 猛スピードで富豪に
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カールステン・コエル (51歳)― テクノロジーと斬新なアイデア
ドイツ出身のエンジニア。トップスポーツ業界の製図家と言える存在だ。スイスの富豪リストに最近仲間入りした一人。米国のITバブルが崩壊する前、共同創設したブックメーカー会社Betandwinの所有株式を売却し、1億5千~2億フランに上る莫大な資産を得る。現在は、国際スポーツビジネス事業に身を置き、スポーツのデータ分析をメディアやブックメーカーに提供する会社スポーツラダーを経営。
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