スイスの視点を10言語で

スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く

巨大な豆腐を切る人
スイスではベジタリアン・ビーガンが増えている Keystone-SDA

スイスで肉食をやめる人が増えている。植物性食品を推進するスイスベジ協会(Swissveg)は30日、スイスのベジタリアンやビーガンの数は過去5年間で約40%増加したと発表した。

swissinfo.chのサイトで配信した記事をメールでお届けするニュースレター、登録(無料)はこちら。 

スイスベジが国内3万人を対象に実施した調査外部リンクによると、2024年に肉・魚を食べないベジタリアンだと回答した男性は2.9%、女性は6.3%だった。卵や乳製品などあらゆる動物性たんぱく質を食べないビーガンは男性が0.5%、女性が0.9%だった。

ただ男性のベジタリアン・ビーガンの数は大幅に増加しており、女性は伸び悩んでいるスイスベジは指摘する。 「全体としては、スイス人の19人に1人は肉を食べない」

若年層・高学歴に多い

若い人ほど動物性食品の摂取を避ける傾向がある。 2024年は、14~34歳の8.4%がベジタリアンで、55歳以上では2.1%にとどまった。ビーガンはそれぞれ1.3%と0.2%だった。

ベジタリアンとビーガンの多くは若い女性で、14〜34歳では7人に1人が該当した。

2024年の調査では、ベジタリアンとビーガンの教育水準が平均よりも高いことも確認された。 スイス人全体の39.1%が高等教育を受けているのに対し、ベジタリアンでは54.8%、ビーガンでは54.4%だ

大豆製品など代替肉を日常的に食べる人の割合は51.5%と、初めて過半数に達した。ベジタリアンの間では87.9%にのぼる。

乳飲料代替品も

豆乳やアーモンドミルクなど牛乳の代替品を購入する人は36.1%と、スイス国民の3分の1を占めた。ヨーグルトやクワルクの代替品では29.7%だった。

一方、チーズの代替品消費者は16.9%にとどまった。いずれも割合は上昇傾向にある。

英語からのDeepL翻訳:ムートゥ朋子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

鏡を見るバレエダンサー

おすすめの記事

ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。

もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
自転車で遊ぶ子ども

おすすめの記事

スイス政府、国際養子縁組を禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。

もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
生殖治療の画像

おすすめの記事

スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。

もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
研究施設で働くマスク姿の人

おすすめの記事

スイスに感染症情報解析センター発足

このコンテンツが公開されたのは、 感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。

もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む
ベルジエ報告

おすすめの記事

「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

このコンテンツが公開されたのは、 スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。

もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
整備中の飛行機

おすすめの記事

スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

このコンテンツが公開されたのは、 スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。

もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部