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ウエリ・シュテック~生死の稜線上で~⑧

ウエリ・シュテックと親交が深かった3人が、エベレストの麓に位置するナムチェバザールで顔を合わせた。ヘリコプター操縦士のフォリーニはシュテックの遺体を収容した時の様子を2人に語った。

シュテックは単独で行動していたため、滑落の瞬間を見た人間はいない。写真家のベルシュは「ウエリが限界点に達していない時に事故は起こった」と言い、そう言い切る理由をカメラの前で語る。

2010年、シュテックは米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園にある有名な「The Nose」の最速登攀に挑戦した。一緒に登ったのは世界屈指のクライマー、アレックス・オノルドだ。オノルドはシュテックを「これまでで最高のクライマー」だと評しつつも、手堅さに欠ける登り方に肝を冷やしたと当時を振り返る。

(敬称略)

「ウエリ・シュテック~生死の稜線上で~」

2020年5月21日にドイツ語圏のスイス公共放送で放送されたスイス人登山家ウエリ・シュテックのドキュメンタリー番組(約1時間35分)。

2017年春にエベレストで滑落し、40歳の若さで亡くなったシュテック。人間離れした登山スピードと卓越した登攀技術から「スイスマシーン」と呼ばれ、数々の新記録を打ち立てた。番組ではそんなシュテックの半生を本人や家族、友人のインタビューと共に振り返る。

スイスインフォでは同番組を5分ずつに分け、日本語字幕付きで水・土曜日の週2回配信する。

※日本語字幕付きで視聴される方は、画面の字幕設定をオンにしてご覧ください。

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ウエリ・シュテック~生死の稜線上で~⑦

このコンテンツが公開されたのは、 シュテックと親交が深かったヘリコプター操縦士のマウリツィオ・フォリーニもまた、ネパールへとやってきた。撮影クルーはフォリーニと共に、かの滑落現場へと向かった。

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(本文&独語からの翻訳・大野瑠衣子)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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