犬も、恐竜も、ゾウも、人も、夏は川遊び。カラッとしているとはいえ、気温30度を超すスイスの夏は暑い。川はどこも涼を求める人でにぎわう。
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1965年スイス生まれ。チューリヒで写真を学んだ後、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年、スイス人カメラマンの代理店Lookat Photosを設立。世界報道写真財団(オランダ)の世界報道写真コンテストを2度受賞したほか、スイスの奨学金を多数獲得。その作品は多くの展覧会やコレクションで紹介されている。
Marie Gfeller, Thomas Kern
透明な水と美しい自然が楽しめるスイスの川。実は、1950年代まで廃水や汚水で汚れていた。現在も水質改善に力を入れており、2040年までには薬品や化学製品から出る微小な不純物を水処理設備でろ過し、除去できるようにする。
人出の多さは時に問題になる。スイス南部のティチーノ州ヴェルザスカ渓谷にあるラヴェルテッツォ村で、この村を流れるエメラルド色の川を「モルディブのよう」と絶賛する映像がインターネット上で話題になると、近隣のイタリアから観光客が急増。地元自治体などが交通整理やごみの対処に追われた。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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漂う悪臭、魚の大量死、泳げないほど汚れた湖…。1950年代までスイスでは、排水が川や湖に垂れ流されていた。その後、事態は大幅に改善され、いまや下水道はほぼ全人口に普及するに至った。だが、新たな問題も生まれている。
今のスイスでは、川や湖の水はきれいなのが当たり前。水質に関しては模範的な国である。それゆえ、昔は川や湖に「遊泳禁止」の看板が立つほどの状態だったとは、にわかには信じがたい。
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夏になるとスイスの首都、ベルンの旧市街を流れるアーレ川のあちらこちらで水しぶきと歓声が上がり、人の頭がポコポコと水面に浮かぶ。ベルンを初めて訪れる人は、この光景に目を見張ることだろう。
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