観光立国のスイスだが、隣国ドイツのホテルを利用するスイス人の数は過去10年間で倍増した。スイスのホテルが隣国から顧客を取り戻すには、隣国のようにサービス内容を改善する必要がありそうだ。(SRF, swissinfo.ch)
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ドイツのホテルに宿泊するスイス人が増加した理由の一つは、スイスフラン高が続き、ドイツやオーストリアなど隣国での購買力が増加したことがある。また隣国へのアクセスが容易であること、そしてドイツ語が通じることも人気の要因だ。
しかし理由は他にもある。スイス公共放送のテレビ番組によると、ドイツのホテルはきめ細かいサービスをずっと前に開発したが、スイスのホテルの多くは今もそうしたサービスを提供できていない点だ。スイス政府観光局は国内のホテルに対し、もっと新しいことに挑戦し、よりマーケティングに力を入れるよう迫っている。
休暇のために国境の外へと向かうスイス人が増える一方、逆方向の流れは減少した。2014年2月にスイス連邦統計局が公表した統計によると、昨年スイスのホテルに滞在したドイツ人の数は、前年比で1.1%に相当する約5万2千人の減少だった。ドイツ人宿泊客数の落ち込みは、他のどの国の宿泊客の数と比較しても突出している。
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