いまだ消えない男女格差
3月8日はスイスの「女性の日」に指定されている。また今年3月10日には、スイスでは初めて「国際男女給料均等化デー」が催された。
しかし、スイスの職場での男女格差はまだ大きい。女性店員が35年間働いた場合の平均収入は、男性店員のそれより35万フラン ( 約2535万円 ) 少ない。
まだまだ格差は大きい
管理職レベルでは、男女格差は顕著だ。男女格差は平均19%に上り、女性が男性と同じ年収を得ようとするなら、まる1年間働いた上に3月10日まで働き続けなければならない計算となる。
「国際男女給料均等化デー」を「働く女性同盟 ( International Federation of Business and Professional Women)」と共同開催したスイス労働組合はこの日、
「この格差を、年齢差 ( 女性労働者の方が平均的に若いこと ) 、職種の違い ( 給料の安い職種により多くの女性が就いていること ) 、教育レベルの違い( そのため高給な職業についていない ) といった理由で片付けるわけにはいかない」
と主張した。
ところで、スイスで女性参政権は1971年2月7日に行われた国民投票で認められた。同年には12人の女性が連邦議会の議員に当選した。現在、7人の閣僚のうち、ミシュリン・カルミ・レ外務相、ドリス・ロイタルト経済相、エヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相の3人が連邦政治の一端を担っている。
swissinfo、外電
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