スイス軍・諜報機関トップが相次ぎ辞意

スイス軍長官のトマス・ズースリ氏が2025年末をもって辞任すると報じられた Keystone / Peter Schneider

スイス軍と諜報機関のトップが辞表を提出したと複数メディアが報じた。軍長官は調達をめぐる不祥事で批判を受けていた。

ドイツ語圏の大手紙NZZ外部リンクが25日、スイス軍のトマス・ズースリ長官がすでに辞表を提出したと報じた。連邦国防省とスイス軍は、同報道に関するコメントを拒否した。

NZZは同じ記事で、連邦情報機関（NDB/SRC）のクリスティアン・ドゥセ長官も辞表を提出したと報じている。

NZZに続き、ドイツ語圏のスイス公共放送（SRF）外部リンクも「連邦内閣（政府）周辺」の話として、2人の辞任を報じた。

報道によると、ズースリ氏は今年末、ドゥセ氏は2026年3月をもって辞任する。

ズースリ氏は2020年にスイス軍長官に就任した。だが昨年末以降、軍備調達契約の遅延問題で大きな批判を浴びている。

1月には、スイス連邦国防相を務めるヴィオラ・アムヘルト氏が3月末に辞任すると表明しており、後継者選びが進んでいる。

英語からの翻訳：ムートゥ朋子