タイの国際空港でスイス人500人も足止め
タイの反政府団体、民主主義市民連合 ( PAD ) は現ソムチャイ首相の退陣を求めて、26日タイの新バンコク国際空港 ( スワンナプーム空港 ) を占拠した。その影響でおよそ500人のスイス人も空港で足止めを食ったとされる。
また27日、外国人ツーリストを多く含むおよそ3000人の乗客は、一時PADに拘束されたが、その後全員が解放されたという。
ソムチャイ首相が退陣しない限り、空港から動かない
AP通信によれば「スイスインターナショナルエアラインズ ( Swiss International Airlines / Swiss ) 」は出発をキャンセルした26日の夕方便を27日にもまたキャンセルした。27日朝8時にバンコクを発つ予定だったスイス人はおよそ200人と推定される。
AFP通信が伝えるところによると、空港内ではカートを利用したコーヒーやサンドイッチ配給所が登場し、チェックインカウンターは臨時の寝室に変わっているという。カートを5つ組み合わせてコーヒーを提供している、ある女性は
「空腹の人はみんな、わたしの所に来て。これはすべて無料。料金はほほえみよ」
と語った。
また仕事をやめてPADに加わった46歳のビジネスウーマンは、
「わたしたちは6カ月以来戦っている。今ようやく目的を達成しつつあるところ。とにかくソムチャイ首相が退陣しない限り、この空港から絶対に動かない」
と語気を強めた。
フランスやロシアの外務省は、タイへの旅行をやめるよう国民に勧告しているが、スイスの連邦外務省( EDA/DFAE )は現在のところ、こうした勧告は出していない。
swissinfo、外電
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