長期失業者が新しい職を見つけるのは難しい。50歳を超えるとなおさらだ。スイスでは推定10万人が職をみつけられないまま失業手当が切れ、生活保護に流れている。(SRF/swissinfo.ch)
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世界労働機関(ILO)外部リンクの調査によると、18年10~12月期のスイスの長期失業者は前年同期に比べ9千人増えた。1年以上職がない人を集計したもので、地域の職業安定所外部リンクに登録していない人も含む。長期失業者が失業者全体に占める比率はこの1年で3.4%上昇した。
失業者は失業前の給料の最大70%の手当てを受給できる。受給には職安への登録が必要で、期間は2年。失業保険制度では日々200~520人分の失業保険を給付している。
職安への批判
長期失業者が安定した職を得るのを支援する民間団体もある。スイス労働・職業訓練基金(SSAW)外部リンクもその一つで、代表の一人ティノ・ゼノネール氏は職安の実務を批判する。もっと求職者個人の能力をじっくり検証し、一人ひとりに合った職探しをサポートするべきで、それも失業手当が切れる前に終わるよう努める必要があると指摘する。2018年のスイスの長期失業者は1万8千人。うち48%は50歳以上、19%は60歳以上だった。
ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)は、高齢の長期失業者にどうやって適した職を探しているのか取材した。63歳のマネジメント経験者は今、スキーリゾート、アローザのリフト乗り場という彼にとってははるかに役不足の職場で働いている。彼の住む地域では、長期失業者の75%が50歳以上だという。
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