スイスの視点を10言語で

スイス南部の州がすべての学校を休校 新型コロナで

ティチーノ
ティチーノ州ではすべての学校が休校になる Keystone / Samuel Golay

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イタリアと国境を接するスイス南部ティチーノ州は13日、全ての幼稚園、小中学校を休校とすると発表した。

外部リンクへ移動
サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。
今週のトップ記事

各種テーマに関するswissinfo.chのベスト記事を受信箱に直接お届け。

毎週

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。 


同州は11日、映画館、スキー場、ジム、ナイトクラブの営業停止、私立学校、高等学校などの休校を呼びかける緊急措置を発表。11日時点では幼稚園・小中校の義務教育機関は開校するとしたが、方針を転換した。

16日から実施する。17日以降、共働き家庭などで子供の世話ができない親のために、学校に保育サービスを設ける。重症化しやすい祖父母が子供の世話に呼ばれ、感染するのを防ぐための措置という。

連邦工科大学チューリヒ校、ローザンヌ校も講義を中止した。

連邦内務省保健局のダニエル・コッホ氏は「スイスの残りの州もいずれ同様の措置をとることになるだろう」と述べ、営業停止や休校が各州に広がる見通しを示唆した。

イタリア語圏の同州は毎日、イタリアから約6万8千人の労働者が国境を越えてやってくる。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、ジュネーブで開かれた定例記者会見で、新型コロナウイルスの拡大を「パンデミックといえる」と述べた。

ティチーノ州の措置は3月29日までの予定。

州が発表した措置に伴う12の対策では、65歳以上の市民は小さな子供の世話をしないようにし、公共交通機関の利用は避けるよう呼びかける。レストランは客の数を50人未満にするよう求める。

スイス連邦政府は11日、イタリアへの国境検問所のうち、小規模の9カ所を閉鎖した。越境労働者のモニタリングを容易にするための措置だ。ただ政府は国境の全面封鎖はしない方針だ。

スイスインターナショナルエアラインズは、シュトゥットガルト、ニュルンブルク、ボルドーなど一部欧州便と、イタリア行き全便の運行を4月上旬まで見合わせる。

スイス連邦鉄道(SBB)はチューリヒ・ジュネーブ発の伊ベネト州行きの列車を運休。12日からは、チューリヒーミラノの直通列車をスイス国内のみの運行とする。

イタリアでは全土に移動制限が出ており、仕事や健康上の理由を除く外出、公共の集会が禁止されている。

※新型コロナウイルスのスイス国内の最新情報は以下の記事で更新しています

おすすめの記事
ワクチン

おすすめの記事

スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし

このコンテンツが公開されたのは、 スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。

もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

牧草をはむ牛

おすすめの記事

スイス、PFASの規制強化を検討

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。

もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
ツークの街並み

おすすめの記事

スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ

このコンテンツが公開されたのは、 世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。

もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
鏡を見るバレエダンサー

おすすめの記事

ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。

もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
自転車で遊ぶ子ども

おすすめの記事

スイス政府、国際養子縁組を禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。

もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
生殖治療の画像

おすすめの記事

スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。

もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
研究施設で働くマスク姿の人

おすすめの記事

スイスに感染症情報解析センター発足

このコンテンツが公開されたのは、 感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。

もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部