スイスのアイスレジェンド ランビエール、コストナー、ブニアティシヴィリの3人が作った「愛」の物語
アイスレジェンド2016の一部をなす愛をテーマにした創作作品「ル・ポエム」は、昨年12月からプロフィギュアスケーターのステファン・ランビエールとカロリーナ・コストナー、ピアニストのカティア・ブニアティシヴィリが一緒に曲を選び、ストーリーを練っていった「3部からなる、氷上のバレエ作品」だ。このビデオは、本番30時間前に行われたリハーサルの中から、ランビエールとコストナーだけに焦点を当て制作された。(文・里信邦子 撮影・Vania Aillon 編集・Vania Aillon & 里信邦子 制作・スイスインフォ)
創作作品「ル・ポエム」のあらすじは、コストナーの演じる女性がランビエールの演じる男性に恋い焦がれるが、男性は「愛の狩人」のようにさまざまな人に言い寄り、「コストナー」を苦しめる。だが「ランビエール」も、そうした自分の愛のあり方に苦しみ、悩み、やがて自己破壊の方向に向かっていくといったものだ。
1部はショパンの「バラード」の曲で、浅田真央が村に住む人々を紹介。2部はドビュッシーの「月光」を使い、コストナーが恋人の「理想像」を夢想し、その夢想の中に没頭する姿を演じる。このビデオでは、コストナーの演じる可憐な女性が夢想の中で遊ぶときのその心のひだが、細やかに豊かに表現されている。
3部は、「ランビエール」が「コストナー」との愛を確かめるが、その後、この愛に疑いを持ち、苦しみ、さらには自分自身に対しても攻撃的になり、自己破壊へと向かう過程だ。それを、ブニアティシヴィリは情熱的にラヴェルの「ワルツ」を弾き表現している。
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