スイスの視点を10言語で

フェデラーの記念コイン発行

フェデラーの記念コイン
フェデラー選手の記念コイン Swissmint

スイス連邦造幣局外部リンクSwissmint)は23日、男子テニスのロジャー・フェデラー選手の記念コイン3万7千枚を発行した。

フェデラー選手はスイス・バーゼル出身。存命の人物を記念コインにするのは史上初めて。アルバート・アインシュタインの顔を刻印した「世界最小の金貨」と、ヤブノウサギがモチーフのバイメタル貨(合金などで構成される硬貨)も発行した。

同局は「ロジャー・フェデラーは、おそらくスイスで最も成功した個人のスポーツ選手であり、世界で最も偉大なテニス選手。スイス大使としては完璧な人物」とコメントした。

同局は昨年12月、「流通しない品質」のフェデラー選手の記念コインを先行販売したが、瞬く間に売り切れた。今年5月にはフェデラー選手の別のデザイン金貨1万枚が発行予定だが、その際に非流通品質の銀貨4万枚を追加で販売するという。

「世界最小の金貨」はアルバート・アインシュタインの顔が刻印されている。ヤブノウサギは、3部構成の「スイスの森の動物」シリーズの第2弾だ。

アインシュタイン
アインシュタインは1905年にスイス特許庁で働いていた時、相対性理論を作り上げた。アインシュタインは17歳でスイスに来て、この国で学業を修めた Swissmint

アインシュタインは1905年にスイス特許庁で働いていた時、相対性理論を作り上げた。アインシュタインは17歳でスイスに来て、この国で学業を修めた

0.25フランの金貨の直径は2.96 ミリ、重量は0.063グラム。舌を突き出すおなじみの顔が刻まれている。アインシュタインは世界でもっとも有名な数式「E = mc2」をこの世に生み出した人物。1902年にスイス国籍を取得した。

連邦造幣局は、通常の硬貨に加え、コレクター向けの記念硬貨を定期的に発行している。

記念コインは、国が公式に保証した額面価値を持ち、鋳造品質はさまざま。金貨、銀貨、バイメタル貨がある。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

ツークの街並み

おすすめの記事

スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ

このコンテンツが公開されたのは、 世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。

もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
鏡を見るバレエダンサー

おすすめの記事

ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。

もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
自転車で遊ぶ子ども

おすすめの記事

スイス政府、国際養子縁組を禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。

もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
生殖治療の画像

おすすめの記事

スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。

もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
研究施設で働くマスク姿の人

おすすめの記事

スイスに感染症情報解析センター発足

このコンテンツが公開されたのは、 感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。

もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む
ベルジエ報告

おすすめの記事

「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

このコンテンツが公開されたのは、 スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。

もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部