スイス企業37社、第2次大戦中の強制労働者使用で名指し
ネスレ、ロシュ、ノバルティスなど37社の社名が、第2次大戦中ナチ政権下のドイツ支社および関連会社でユダヤ人等強制収容所の囚人を強制労働に従事させていたとして、16日インターネットで公開された。
ネスレ、ロシュ、ノバルティスなど37社の社名が、第2次大戦中ナチ政権下のドイツ支社および関連会社でユダヤ人等強制収容所の囚人を強制労働に従事させていたとして、16日インターネットで公開された。
スイス企業37社を含む強制労働者使用企業名を上げた資料は、ホロコースト生存者のスイス銀行からの包括和解金12億5、000万ドル受け取りを支援するウェブサイトで公開された。資料によると、ネスレ、ロシュ、ノバルティスはブルックリンのニューヨーク地裁に対し、ナチ政権下のドイツで子会社が強制労働者を使用していた事実を申告している。また他の企業は、強制労働者の使用を否定しているが、個別の起訴を避けるため、包括和解金に申告したという。
先週、ニューヨーク地裁に任命されたユダ・グリベッツは、このサイトで、当時強制労働に従事させられた人々は、スイス企業のドイツ支社での強制労働をさせられたかどうかに関わらず、500ドルから1、000ドルのスイス包括和解金を受け取るべきだと、助言した。それによって、強制労働者がスイスの会社で働かされたのかドイツの会社で働かされたのかを計算するために費やす、何百万ドルもの管理上のコストが削減できるとした。
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