ダイス外相、国連総会に出席
ニューヨークの第56回国連総会に出席しているダイス外相は、各国の外相らと会談、タリバン政権崩壊後のアフガニスタン新政権樹立と復興、テロ資金根絶、中東和平問題や12月5日にジュネーブで開催予定の国際人道法会議をめぐり積極的な外交活動を展開している。
ジョセフ・ダイス外相は、スイスはアフガン支援国グループの一員として、人道問題だけでなくアフガニスタンの将来にむけての政治問題でも積極的な役割を果たしていくと、各国の外相らと積極的に会談を続けている。10日までに、ダイス外相はナビル・シャース・パレスチナ自治政府外相と会談、シャース外相は中東和平交渉におけるスイスの仲介に謝意を表明した。また、モッロコのモハメド・ベナイッサ外相との会談では、テロ資金根絶について話し合い、スイスは最善の努力をすることを強調した。一方、ブータンのチネイ外相との会談では、来年の国連イヤー・オブ・ザ=マウンテインに関し山岳国の代表同士で話し合った。
また、ダイス外相は駐米大使や在米スイス人の代表らと、非常時の政府支援について話し会う予定だ。渡米前ダイス外相は、swissinfoの取材に対し、同時多発テロの発生後、政府の在米スイス人支援の姿勢を明らかにする必要を感じていると語った。
さらに、ダイス外相は、12月5日にジュネーブでの開催を予定している国際人道法会議のためニューヨーク滞在中に各国の代表と調整のため話し会いを行う予定だ。これは、パレスチナ自治区にジュネーブ条約第4条約の「戦時における文民の保護」を適用するべきかどうかを討議するジュネーブ条約当時国会議(189ヶ国)だが、イスラエルは欠席を表明、米国はボイコットの見込みだ。
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