アルプスの「ディズニーランド化」は許されるべきか?
スイスの山地では、大迫力のパノラマが望める吊り橋が設置されたり、マウンテンバイクで山を下るコースが整備されたりするなど、さまざまなアトラクションが登場している。賛成派は、こうした設備で山地の地元経済が活発になると主張するが、環境活動家たちは山の景観美が損なわれると危惧している。(RTS/swissinfo.ch)
山地を観光開発する際、一体どの程度の開発であれば、その山地が持つ本来の自然美を損なわずにすむのだろうか?この議論をめぐる賛成派と反対派の意見は、今でも対立したままだ。
吊り橋、ロッククライミングの岩壁、ジップライン、マウンテンバイクのダウンヒルコース。こうしたアトラクションの設置はスイスだけでなく、世界各地に広まっている。一部の人々は、山がまるでアルプスの「ディズニーランド」のようになってしまったと考えている。
開発者側は、このようなアトラクションを設置することで、年間を通して、より多くの観光客を呼び込むことが出来ると考える。しかし環境活動家たちは、このような集客構造は山の景観を損なうと主張している。
こうしたアトラクションを、すでに観光業が発達した地域に導入することに対しては、環境活動家たちは容認の立場を取っている。しかし、人があまり訪れないような地域や、自然保護区に指定されているような地域では、そのような開発は行うべきではないとしている。
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