今月16日、ジュネーブで米国のバイデン大統領とロシアのプーチン大統領による初めての首脳会談が行われる。ジュネーブで両国のトップが対面するのはこれが初めてではない。1985年には当時のレーガン米大統領とソ連のゴルバチョフ共産党書記長が会談した。
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1965年スイス生まれ。チューリヒで写真を学んだ後、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年、スイス人カメラマンの代理店Lookat Photosを設立。世界報道写真財団(オランダ)の世界報道写真コンテストを2度受賞したほか、スイスの奨学金を多数獲得。その作品は多くの展覧会やコレクションで紹介されている。
1985年の米ソ首脳会談は、両国の関係緩和に向けた重要なステップであり、冷戦における転機になったと言われている。
ゴルバチョフ書記長は就任早々、1983年末から中断されていた軍備管理交渉を再開した。一方で米国は、自国に向けて発射されたミサイルを宇宙に配備した兵器で迎撃するという壮大な軍事計画「戦略防衛構想(SDI)」をスタートさせていた。そのため、米ソ両首脳が1985年11月19日のジュネーブでの会談開催を受け入れたことは、驚きをもって受け止められた。
通称「ジュネーブサミット」と呼ばれるこの米ソ首脳会談では、核兵器削減などが協議された。非公開で行われた協議の末、米ソ両国は初めて、軍事的優位性を追求しないことを約束した。
共同声明外部リンクでは「核戦争に勝者はなく、また、核戦争は決して戦われてはならない」と宣言されている。
レーガン大統領はこれに加え、「真の信頼は、言葉だけではなく、行動に基づいて築かれなければならない。それが将来に必要な基準だ」と述べている。
(英語からの翻訳・由比かおり)
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