ジョー・バイデン米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日、スイスで初めて対面形式で首脳会談を行う。開催地のジュネーブでは、その準備が進む。
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仲介外交を展開するスイスはホスト国として、可能な限り安全な環境で慎重に会談が行われるよう、必要なあらゆる措置を講じている。
米ロ間の緊張が高まっている多くの問題が、ジュネーブで協議されることになると、国際安全保障の専門家マーク・フィノー氏は指摘する。ジュネーブの国連スイス政府代表部のユルグ・ラウバー大使は、米ロの大統領が直接会って、世界が直面している課題について二大大国が建設的な対話をすることは非常に重要だ、と考えている。
このような準備をジュネーブで行うのは初めてではない。冷戦時代の1985年には、当時のロナルド・レーガン米大統領とソ連のミハイル・ゴルバチョフ共産党書記長が会談した。その時、米国とソ連は、戦略核兵器を削減する方針で合意した。
また、スイスのギー・パルムラン大統領とイグナツィオ・カシス外相は、米ロ首脳会談の前後に行われるスイスとの会談に向けて準備を進めている。
ジュネーブでは警察や軍が警備を強化し、多くの作業が行われている。国連欧州本部の対岸、レマン湖畔から歩いてすぐの小高い丘の上にあるラ・グランジュ公園の18世紀の邸宅周辺が、6月8~18日まで閉鎖される。
ジュネーブ州は、交通規制や移動規制など、さまざまな規制を敷いている。首脳会談の開催期間中、企業にはテレワークが推奨されている。
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