ジュネーブ・ブックフェア
ジュネーブ国際ブックフェア、「サロン・ド・リブレSalon du Livre」がPalexpo Exhibition Centerで27日から開かれている。今年の名誉招待国はボルトガルとアムネスティ・インターナショナル。
ジュネーブ・ブックフェアでは毎回1ヶ国が名誉招待国に選ばれるが、今年はポルトガル。世界のポルトガル語人口は大きい。1年間のポルトガル語の出版物は、約1、200の出版社から10、000作品2、500万冊発行される。またポルトガル語出版物の輸出先の75%はブラジルとアフリカの旧植民地、19%はスイスなど欧州諸国だ。
もう1つの名誉招待団体は、5月に創立40周年を迎えるアムネスティ・インターナショナル。こちらは、ラウンドテーブル・ディスカッションを開催する予定で、拷問の被害者が何人か出席し経験を語る。ブックフェア・スポークスマンのジェラール・ガイガー氏は「アムネスティは特別ゲストだ。我々はアムネスティの拷問廃止キャンペーンを支援したい。活字の世界と人権には明白な関連がある。活字は自由のための戦いに最も有効な武器だ。」と語る。
ところで、ブックフェアには毎年約12万人がを訪れるが、人々の目当ては、教育、マルチメディア、音楽、ユーロ・アート(現代美術)など今年で10回目を迎える同時開催の特別フェアだとの話がある。と、いうことは、本だけではこれだけの人を呼べないということか?「フェアに来る人々は本だけに関心があるわけではなく、負サに興味がある。が、今、本の供給率は過去最高だ。若い世代で小説の処女作を出版する人が増えていて、出版はとても活発な分野だ。」とガイガーさんは述べた。
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