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2016年2月5日、ダダイズム(1916年に始まった芸術運動)が100周年を迎える。チューリヒ国立博物館(Landesmuseum)の展示会「Dada Universal(ダダの普遍性)」では、ダダイズムの芸術作品だけではなく、オブジェや映写、音響詩を通じてその芸術運動のグローバルで普遍的な輝きを紹介している。
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全てを疑問視した芸術運動
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チューリヒで始まったダダイズム(ダダ)が2月5日に100周年を迎える。ダダイズムは、スイスから世界に広がった唯一の芸術運動。ダダイズム発祥の地であるキャバレー・ヴォルテールを始め、さまざまな文化芸術機関が、今年1年間にわたってその誕生を大々的に祝う予定だ。しかし、ダダイズムはもう随分前に廃れたのではなかったのか。
最も売れたダダイズムの作品といえば、現在の50フラン(約5900円)紙幣だ。この紙幣にはスイスの芸術家ゾフィー・トイバー・アルプの肖像と彼女の作品が印刷されている。
ダダイズムといえば、主導者フーゴ・バルの音響詩「Gadji Beri Bimba」が有名だが、何もそれが全てではない。ナンセンスで、偶然やハプニングの原理を好み、コラージュ、タイポグラフィなどの手法を特徴とするダダイズム芸術運動の核心は、既存の枠にとらわれないことだ。
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