ジュネーブの欧州合同原子核研究機構(CERN)で1980年代に使用されたスライド写真が芸術作品として蘇った。朽ちて残っていたフィルムの大半は、当時使用されていたLEP(素粒子研究用の円形加速器)時代のネガのコピーだ。現在、写真の一部がジュネーブ市内のギャラリーで公開されている。
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CERNで約45万枚の写真をデジタル化するために棚を整理したところ、偶然これらの写真が発見された。30年間かけて増殖した細菌がゆっくりとフィルム表面のゼラチン質を腐食していった結果、色と形こそ大きく変貌したものの、元の画像の輪郭は未だその姿を留めている。
CERNのデジタル化プロジェクト外部リンクの責任者ジャン・イヴ・ルムールさんは、フランス語圏のスイス公共放送(RTS)に対し「フィルムを綺麗にしてスクリーニングしてみたら、芸術品として十分に観賞価値があると感じた」とコメントした。
ルムールさんと物理学者で写真家のマテオ・ヴォルピさんは、アルミ板上に画像を再現する技術を使って写真を現像。その結果、物理学、化学、生物学、そして芸術が見事に衝突した作品に仕上がった。展覧会「ブレイキング・ザ・モールド(Breaking the Mould)」外部リンクは、12月7日まで開催。
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セルンCERNの大型ハドロン衝突型加速器 2年間稼動ストップ
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ジュネーブ近郊にある欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突加速器(LHC)が2年間稼動をストップする。この間、世界で最も強力な粒子加速器の大規模なアップグレードと改修作業が行われる。
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1954年に設立されたCERNは、スイス・ジュネーブとフランスとの国境にまたがって建っている。そのホームページにはこう書かれている。「宇宙は何で出来ているのか?宇宙はどのように始まったのか?CERNの物理学者たちは、世界で一番強力な大型ハドロン衝突加速器を使いながら、これらの問いに答えようとしている」
だが、CERNの研究者3600人の年金基金の資産運用は、こうした最先端の研究のやり方に相反するかのように、リスク回避型だ。
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