サラミに抗生物質耐性菌
連邦工科大学(ETH)チューリッヒの研究チームは、サラミの中に12種類の抗性物質に対して強い耐性を持つバクテリアを発見した。サラミを食べてこの抗枢ィ質耐性菌が人体に入ると、この菌を殺す主要手段である抗枢ィ質が効かなくなる。
これらの耐性菌は、抗枢ィ質に対する耐性遺伝子を瑞ャして数種類のバクテリアに転移する。ETH研究者のフランツィスカ・シュワルツさんは、バクテリアの危険度について、病人や妊婦はサラミを食べない方がよいと言う。
従来の研究では、殺菌されていない牛乳に含有される抗枢ィ質耐性菌が発見された。今回の発見と合わせて、抗枢ィ質耐性菌は食品の加工段階で汚染されるのではなく、家畜そのものから直接もたらされたものであることがわかった。家畜は病気予防と乳の産出増量のため定期的に抗枢ィ質を投与されるものが多い。ETH研究チームは、家畜に抗枢ィ質が投与された段階で耐性菌の培養が始まるという。家畜への過度の抗枢ィ質の投与は薬の有効性を低下させるため、投薬量のコントロールが必要だ。さらに、食品加工段階で殺菌するため、厳しい衛遂K制が必要だという。
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