スイスアルプス ついにグーグル・ストリートビューの仲間に
グーグル・ストリートビューが、ついにスイスアルプス山脈のハイキングコース撮影に着手した。今後、これまで徒歩でしか行けなかった絶景ルートが、コンピューターの画面上で簡単に見られるようになる。しかし、これで自然に魅力を感じる人が少なくなってしまうのではと危惧する声も上がっている。(SRG 10vor10, swissinfo.ch)
グーグル、スイスアルペンクラブ、そしてスイス政府観光局がチームを形成し、スイスアルプス山脈の遠隔地で、ストリートビューの画像撮影を行っている。
撮影に使われるのは、上部にカメラが取り付けられたバックパック「トレッカー」だ。15台のカメラで撮影した写真をつなげて、360度ビューを作る。
こうしてグーグル・マップ上でハイキングコースの探検が可能になる。このトレッカーは徒歩でしか辿りつけない遠隔地を撮影するためだけに、特別にデザインされた。
ストリートビューは(視覚のみではあるが)人々にスイスをより身近に感じさせることが出来ると、支持者は考えている。
また、これによって更にハイキングコースと、スイスアルペンクラブの山小屋に訪問者が増えることを期待している。
しかし反対派はコンピューターでのバーチャル・ハイキングによって、自然の魅力が失われてしまうと懸念を抱いている。
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