Keystone
スイスのイグナツィオ・カシス外相がアフリカ訪問の最初の視察地、ザンビアに到着した。5日間の視察にはジンバブエと南アフリカも含まれる。
このコンテンツが公開されたのは、
2019/01/09 07:29
カシス外相は7日、モパニ銅山の視察を封切りにアフリカ訪問をスタートした。モパニ銅山の大株主はスイスに本社を置く多国籍企業のグレンコア。
外務省によると、同銅山がザンビア国内総生産(GDP)の15.4%を占める。外相はこの分野の労働と雇用の状況を自分の目で確かめたいと希望していた。
カシス外相は、工場を近代化し、若者を訓練する努力に感銘を受けたとツイッターで述べた。
スイス政府は11月、商品事業を営む企業のための人権ガイドラインを発表した。また、この分野で現在進行中の課題と新たな傾向を調査した報告書を発行した。これらの情報はスイスにとって戦略的に重要だ。
グレンコアは、スイスのツーク州に本社を置く世界最大の鉱山会社。コンゴ民主共和国の銅山とコバルト鉱山に関して、スイスの環境・人権団体から頻繁に批判を受けている。
今回の訪問は主に、南アフリカ3カ国と政治・経済関係を強化することを目的とする。
アフリカ滞在中、カシス外相は人道援助団体「スイス開発協力機構(SDC)」が支援するエイズ予防と治療のプロジェクトも訪問する予定だ。
おすすめの記事
スイスの核廃棄物処分場計画、反対派が国民投票計画
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/15
チューリヒ州の放射性廃棄物処分場建設計画が、正式な認可が下りる前から反対運動に直面している。
もっと読む スイスの核廃棄物処分場計画、反対派が国民投票計画
おすすめの記事
ジョン・レノンの盗まれた腕時計、所有権はオノさん スイス最高裁が認定
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/15
ビートルズのジョン・レノンさんが殺害される2カ月前にオノ・ヨーコさんから贈られ、その後盗まれた腕時計について、スイスの連邦最高裁判所はオノさんに時計の完全な所有権があるとの判決を出した。
もっと読む ジョン・レノンの盗まれた腕時計、所有権はオノさん スイス最高裁が認定
おすすめの記事
スイス証取、英プロバイダーを買収 MTF参入へ
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/13
スイス証券取引所を運営するSIXグループは11日、英国の証券取引サービスプロバイダー、アクイス・エクスチェンジを買収すると発表した。今後、多角的取引システム(MTF)に参入する方針だ。
もっと読む スイス証取、英プロバイダーを買収 MTF参入へ
おすすめの記事
2022年の可処分所得は約95万円 スイス統計局
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/13
スイス連邦統計局は12日、2022年の1世帯平均の可処分所得はひと月6902フラン(当時レートで約95万円)だったと発表した。前年からほぼ横ばいだった。
もっと読む 2022年の可処分所得は約95万円 スイス統計局
おすすめの記事
CERNとロシアの研究協力協定、11月末に期限迎える
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/12
今月30日、ロシアの研究機関とジュネーブに拠点を置く欧州原子核研究機構(CERN)との協力協定が終了する。研究者はCERNのプロジェクトに影響を及ぼすと警告している。
もっと読む CERNとロシアの研究協力協定、11月末に期限迎える
おすすめの記事
女子優位のクラスを出た女性は高収入の傾向 スイス調査
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/08
スイス・バーゼル大と英ダラム大が1989年から2002年の間にスウェーデンで初等教育を修了した75万人以上の生徒のデータを用いて行った調査で、女子生徒の方が多いクラスを出た女性はより多くの収入を得る傾向があることが分かった。
もっと読む 女子優位のクラスを出た女性は高収入の傾向 スイス調査
おすすめの記事
11月のスイスアルプス、季節外れの暖かさ
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/05
スイスアルプスで、季節外れの暖かさが続いている。スイスで最も標高の高い地点にあるユングフラウヨッホでは観測史上最高を記録した。
もっと読む 11月のスイスアルプス、季節外れの暖かさ
おすすめの記事
スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/01
スイスで肉食をやめる人が増えている。植物性食品を推進するスイスベジ協会(Swissveg)は30日、スイスのベジタリアンやビーガンの数は過去5年間で約40%増加したと発表した。
もっと読む スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く
おすすめの記事
スイスを縦断するツルが過去最多
このコンテンツが公開されたのは、
2024/10/30
スイス鳥類研究所によると、スイスでは今季、はやくも過去最多のツルが観察されている。なかには約800羽の大規模な群れもみられた。
もっと読む スイスを縦断するツルが過去最多
おすすめの記事
「金銭目的」で自殺ほう助 スイスの裁判所が元看護師に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
2024/10/24
スイス南部ティチーノ州ルガーノの州刑事裁判所は23日、利己的な動機で他人の自殺を手助けしたとして、自殺教唆・ほう助の罪に問われた同州の元看護師の女(67)に条件付き罰金刑を言い渡した。
もっと読む 「金銭目的」で自殺ほう助 スイスの裁判所が元看護師に有罪判決
続きを読む
次
前
おすすめの記事
グレンコア、ロシアとの商取引に対豪戦術を応用
このコンテンツが公開されたのは、
2016/12/15
産油国カルテル・石油輸出国機構(OPEC)が産油量を抑え価格を押し上げるという新たな合意内容について質問した時、グラゼンベルク氏が市場をあっと驚かす取引を締結させようとしていたと感づいた聴衆は、いたとしてもわずかだった…
もっと読む グレンコア、ロシアとの商取引に対豪戦術を応用
おすすめの記事
UNRWA批判のカシス外相、自身の発言を擁護
このコンテンツが公開されたのは、
2018/05/31
スイスのイグナツィオ・カシス外相が「国連難民救済事業期間(UNRWA)が中東和平の妨げになっている」と発言し、国内外から批判を浴びている問題で、カシス外相は30日、フランス語圏のスイス公共放送(RTS)に「自分の発言がスイス国内に健全な議論をもたらした」と延べ、発言に問題はないとの認識を示した。
もっと読む UNRWA批判のカシス外相、自身の発言を擁護
おすすめの記事
スイスの中立「今や『守り』の姿勢は成り立たない」
このコンテンツが公開されたのは、
2018/06/15
永世中立国、スイス。この国ほど国際的なつながりが強い国はあまりない。外交上のアイデンティティーとも言える中立政策においても積極的な「攻め」の姿勢が極めて重要だと、設立から50周年を迎えたスイス外交政策協会の新会長、クリスタ・マルクヴァルダー下院議員は語る。
もっと読む スイスの中立「今や『守り』の姿勢は成り立たない」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。