スイスはシェンゲン協定加盟により、加盟国内を移動する人に対する国境でのパスポート検査を廃止した。しかし、通関検査は現在も残る。
このコンテンツが公開されたのは、
水路・陸路によるスイスと協定加盟国間の出入国が簡単になり、入域の際に取得したビザはシェンゲン圏全域で有効だ。
これにより大半の国境でパスポート検査が不要になった。空港はシェンゲン非加盟国との唯一の国境検問所で、パスポート検査と税関検査がある。
国境警備員は、スイスに持ち込まれる品物の原産地と最終目的地を調べるため、場所を問わず持ち主のパスポートをチェックできる。一般的に、1人当たり300フラン(約3万4500円)相当の品物を持ち込む場合は免税されるが、肉、タバコ、酒類などは別の規定に準ずる。
詳細は、以下のスイス連邦税関事務局などのウェブサイトを参照。いずれも英、独、仏、伊語表記。
続きを読む
おすすめの記事
金取引の隠れた拠点
このコンテンツが公開されたのは、
スイス名産といえば時計やチョコレート、チーズが筆頭だ。ほとんど知られていないが、スイスが世界最大の金の貿易国であることを踏まえると、金もそれに加えるべきかもしれない。2016年の金の輸出額は全体の4分の1以上を占め、製薬産業を上回った。だがその事実は政府の公式統計には表れていない。
連邦税関事務局(EZV/AFD)は最近、スイスの2016年の輸出において医薬品がけん引役となったと発表した。スイスに拠点を置く250社の製薬会社が、失速気味ながら前年比15%増となる803億フラン(約9兆1千億円)の医薬品を輸出した。
ただスイス税関は金や宝石、芸術品の取引量も記録はしているものの、公表した統計からは除いている。税関の広報はスイスインフォの取材に対し、宝石の貿易はスイスの経済状況を反映するものではない、と除外した理由を説明した。
もっと読む 金取引の隠れた拠点
おすすめの記事
国境沿いの町、我慢の限界 ショッピングツーリズムで打撃
このコンテンツが公開されたのは、
物価が高いスイスでは、国境をまたいで隣国で買い物をするショッピングツーリズムが盛んだ。しかしその裏では、例外はあるにせよ、売り上げ減に悩むスイスの小売店が増えている。
もっと読む 国境沿いの町、我慢の限界 ショッピングツーリズムで打撃
おすすめの記事
拡大する偽造品取引
このコンテンツが公開されたのは、
貿易の急激な国際化により、偽造品取引の規模は拡大するばかりだ。スイスのような輸出国が被る影響はとりわけ大きい。偽造品取引の防止を目的とした国際協定や法律は存在しても、ほとんど効き目のないままだ。
もっと読む 拡大する偽造品取引
おすすめの記事
犬の密輸を摘発
このコンテンツが公開されたのは、
税関警察がこの違法行為に注目したのは、インターネットによる告発があったため。その後捜査に乗り出し、業者の違法行為を立証した。 断尾は禁止 東スイスで犬を飼育しているこの女は、5カ月間にわたって数種類の犬12匹を違法にス…
もっと読む 犬の密輸を摘発
おすすめの記事
バカンス土産の植物は持ち込み禁止
このコンテンツが公開されたのは、
外来の植物の中には、病気や害虫を持っていたり、急激にはびこって地元の植物を締め出したりするものもある。また絶滅危惧種のために採取を禁止されている植物もある。 検疫の水際作戦 連邦経済省農業局 ( BLW/OFAG ) …
もっと読む バカンス土産の植物は持ち込み禁止
おすすめの記事
中国製の最高級偽時計、スイス時計産業の脅威に
このコンテンツが公開されたのは、
目を凝らしてよく見てみると、中国の偽造腕時計にはスイスの本物とは違う点がいくつか見つかる。ネジの軸の部分にはわずかだが、下手に加工されてる部分があり、本来ならカーボン素材のケースにはプラスチック素材が使われており、ガラ…
もっと読む 中国製の最高級偽時計、スイス時計産業の脅威に
おすすめの記事
覚醒剤タイ・ピル45万錠押収
このコンテンツが公開されたのは、
タイ・ピルは「エクスタシー」と同様メタンフェタミン系覚醒剤だが、エクスタシーより安価で作用の継続時間が長く最高8時間もつ。一度使用すると依存症になるリスクが極めて高く、身体的・心理的な破壊度の強い大変危険な薬物だ。服用直…
もっと読む 覚醒剤タイ・ピル45万錠押収
おすすめの記事
シェンゲン協定加盟国の密輸防止対策
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはシェンゲン協定加盟国への密輸を防止するために、EU拡大補助金 ( 結束政策補助金 ) を拠出し、ポーランド国境移動警察を援助する意向だ。 たばこは大きな収入源 ポーランドの街、プルチェミスル ( Przemys…
もっと読む シェンゲン協定加盟国の密輸防止対策
おすすめの記事
コピー商品の徹底摘発に乗り出す税関
このコンテンツが公開されたのは、
従来の、スイスに密輸される偽造品の摘発に加え、スイスの税関は初めて、個人が私的に使用している偽造品を取り締まることができるようになる。 不法な偽造品市場により、スイスでは年間約20億フラン ( 約1956億円 ) の経…
もっと読む コピー商品の徹底摘発に乗り出す税関
おすすめの記事
シェンゲン情報システムSIS、スイスで稼動開始
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民がシェンゲン・ダブリン協定加盟に賛成したのは3年前。これによってスイスはシェンゲン・ダブリン協定の「資産」を受け継ぎ、開発を続けることを義務付けられた。 直接照会で効率的に 同協定のシステムの完全導入は今年1…
もっと読む シェンゲン情報システムSIS、スイスで稼動開始
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。