歴史 スイス人に愛されるベルン・バラ公園のソメイヨシノ 前 次 ベルン大聖堂と連邦議事堂。中世の街並みにほんのりピンクが映える swissinfo.ch 3月に植樹された新しいソメイヨシノ(奥)は、44年前の古株(手前)より一足早く見ごろを迎えた swissinfo.ch 2019年3月29日撮影 swissinfo.ch 古株のソメイヨシノは、36本の新株を見守るようように寄り添っている swissinfo.ch ソメイヨシノの寿命は諸説あるが、1975年に植えられた100本のうち今も花が咲く株はわずかになってしまっていた swissinfo.ch 座ってお花見とベルン旧市街を見下ろすことができる特等席 swissinfo.ch バラ公園内の広い芝生では、天気の良い日にはピクニックをする地元の人々でにぎわう。日本風の花見ができるようこの周りに新しいソメイヨシノを植えることも検討されたが、今ある植生を保存するため見送られた swissinfo.ch ソメイヨシノの植わるアールガウアーシュタルデンはかなりの急傾斜。それでも日本流に桜の真下に座ってお花見を楽しむツワモノも swissinfo.ch ルツェルンから毎春ベルンのバラ公園に桜を見に来るというブリギッタさん。開花状況が分からずやきもきしていたが、立派な古株と若々しい新株の姿ににっこり swissinfo.ch バラ公園のレストラン脇の石壁には、寄贈者の浦田善之さんの名前が刻まれている。だが寄贈の由来は語られていない swissinfo.ch バラ公園内レストランの壁に記念碑を取り付ける様子は、当時の新聞で報じられた(ベルン市土木・交通・緑地局資料) Stadt Bern Direktion für Tiefbau, Verkehr und Stadtgrün 浦田善之さんが1975年春、植えられたソメイヨシノの様子を見に行く旨を知らせるため、ベルンのレイノルド・チェペーテ市長(当時。アレクサンダー・チェペーテ前市長の父)に宛てた手紙(ベルン市土木・交通・緑地局資料) Stadt Bern Direktion für Tiefbau, Verkehr und Stadtgrün 2019年3月31日撮影 swissinfo.ch 画像 1 画像 2 画像 3 画像 4 画像 5 画像 6 画像 7 画像 8 画像 9 画像 10 画像 11 画像 12 画像 13 スイスの首都ベルン・バラ公園には毎春、ソメイヨシノを眺めに多くのスイス人や観光客、日本人が訪れる。今年は新たに植樹された36本の苗木が、1975年に贈られた古株とともに世界遺産のベルン旧市街の眺望を彩る。 このコンテンツが公開されたのは、 2019/04/02 08:30 ムートゥ朋子 2016年からスイス在住。17年にswissinfo.ch入社。日本経済新聞社で8年間記者を務めた。関心テーマは経済、財政、金融政策、金融市場。 筆者の記事について 日本語編集部 swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。 他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。 続きを読む 次 前 おすすめの記事 テキスタイル美術館で「桜とエーデルワイス展」、日本とスイスが布で深く交流 このコンテンツが公開されたのは、 2014/06/03 スイス東部のザンクト・ガレン州は、伝統的に綿レースと木綿の生産地だ。早くから機械化を遂げ、欧州や米国を最大の市場として1860年から第1次世界大戦前の1913年までをピークに生産・輸出を行ってきた。 この州には、今も… もっと読む テキスタイル美術館で「桜とエーデルワイス展」、日本とスイスが布で深く交流 おすすめの記事 スイスで広く知られるアルプスのバラ、アルペンローゼ このコンテンツが公開されたのは、 2017/06/22 スイスの名曲のタイトルにもなっているアルペンローゼ。ドイツ語で「アルプスのバラ」を意味するツツジ科の植物だ。ピンクがかった赤色の花がこの時期、アルプス山脈を彩っている。 ジュラ地方やアルプス山脈の高原地帯に生育する常緑性の低木、アルペンローゼは1mほどの高さで、6~8月にかけて花を咲かせる。アルペンローゼのなかでも葉の裏側に鉄錆のような赤茶色の斑点が見られる種は、その特徴からロードデンドロン・フェルギネウム(Rhododendron ferrugineum)の学名が付けられた。 また同じアルペンローゼでも、比較的珍しいヒルスツム種(Rhododendron hirsutum)はたくさんの繊毛に覆われる。高原の森やその周辺、石灰岩の隙間に生育し、5~7月にかけて細長い花を咲かせる。 もっと読む スイスで広く知られるアルプスのバラ、アルペンローゼ おすすめの記事 クマの保護区スイス南東部アローザにオープン このコンテンツが公開されたのは、 2018/08/06 スイス南東部のグラウビュンデン州・アローザに3万平方メートルのクマの保護区がオープンした。観賞ではなく動物保護を目的にしたクマ公園はスイス初。虐待・監禁されたクマの保全の場にする。 もっと読む クマの保護区スイス南東部アローザにオープン おすすめの記事 スイスの美しい並木道 このコンテンツが公開されたのは、 2018/05/05 街道沿いに、さながら厳格な衛兵のごとく木々が並ぶ。並木道を包む穏やかな静けさ、地面を彩る影絵や落ち葉ー。そんな素敵な自然体験を、写真家のミヒェル・ブルナーさんが一冊の写真集にまとめた。 もっと読む スイスの美しい並木道 おすすめの記事 さあ、春が来た!自然も人も大忙し このコンテンツが公開されたのは、 2012/03/29 その前に、いい報せを持ってくるのは、たいていキツツキだ。森の奥から「トゥルル、トゥルル」と、彼らが忙しく働く音が聞こえてくると、春も近いなあと思う。森を歩けば、溶けた雪の間から、力強い生命力で新芽が姿を現している。私は… もっと読む さあ、春が来た!自然も人も大忙し おすすめの記事 スイス人が見た日本 このコンテンツが公開されたのは、 2010/04/30 西洋人がみる日本は、神社仏閣、桜の花、サムライ、ゲイシャ、禅といった型にはまったもの。しかし、ポルの写真から、日本にはこうした先入観とはまったく違った文化があることが分かる。何年にもわたり、日本全土を撮り続けてきたポルの… もっと読む スイス人が見た日本
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