母子救済センター「ベビーフェンスター」オープン
スイスで最も名高い巡礼の地シュビーツ州アインジーデルンで9日、病院とNGOの協力で乳児を育てられない事情がある母親が赤ちゃんを置いていける窓「ベビーフェンスター(=赤ちゃんの窓)」が開設された。
アインジーデルン病院とNGO「For the Moterh and Child」が開設した
「ベビーフェンスター」は、子供を育てられない母親がアインジーデルン病院に設置された窓に赤ちゃんを置くと、自動警報装置が作動し病院の職員に知らせる。母親には6週間の猶予期間が与えられ、この間に気(事情)が変わった場合には赤ちゃんを取り戻せる。NGOによると、この母子救済センターに赤ちゃんを置いていくことに法的な問題はないという。法律上、乳児を手許に置いておくことによってその命に危険がありそうな場合、乳児を手放しても法的な責任を問われないという。
が、司法・警察省のトーマス・シュッター司法官は、乳児の身元を明確にせずに病院に置き去りにすることは違法だと指摘する。また、ベルン大学哲学研究所の倫理学研究者レベッカ・イゼリさんは、母親の匿名を保証することに倫理上の問題があるという。イゼリさんは母子共に保護される施設の開設を提唱している。
ベビーフェンスターと同n{設は、他の欧州諸国、米国、南アフリカではすでに総ンしている。ドイツでは1年半前にハンブルグで初めて開設され、乳児8人が託された。現在ドイツには21の同様な施設がある。
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