じわじわと広がる青舌病
青舌病は蚊が媒介するウイルス性の感染病で、ウシやヒツジ、ヤギなどの反芻動物がかかる。
州獣医のマルクス・シュピヒティク氏によると、10月28に報告された感染例は特に強力なウイルスが原因で、薬殺された1頭のほかに5頭のウシも陽性反応を示している。
広がる南国の感染病
青舌病はもともと暖かい国でしか見られなかったが、最近ではベルギーやドイツ、ルクセンブルク、フランスなどのヨーロッパ諸国でも感染例が報告されている。スイスで初めて青舌病が報告されたのは2006年だ。
感染すると、動物には麻痺、唾液の増加、頭部の膨張、口の潰瘍などの症状が現れる。これらの症状は非常に感染しやすい口蹄疫と似ているため、農家には報告義務が課せられている。
10月29日からは感染したウシが発見された農家の周囲20キロメートルが保護地域に指定され、観察が続けられる。
ヒトが青舌病に感染することはなく、また感染したウシの肉やミルクも消費には差し支えない。
swissinfo、外電
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