世界最大の時計製造グループであるスイスのスウォッチ・グループが、次世代電池の開発競争に参入した。 (SRF/swissinfo.ch)
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スウォッチ・グループのニック・ハイエック最高経営責任者(CEO)は、過去30年あまり進展がなかった電池の開発に参入し、その流れを変えると言う。同社は現在、希少資源や危険性のある物質を使わない電池の研究開発に力を入れている。
電池製造で既に方向転換したスイス企業に、ルクランシェがある。同社は黒鉛の代わりにチタン酸を使用。従来のリチウムイオン電池と比べて10倍の電流を生み出すことに成功した。
ルクランシェのシステムを使えば、天気に左右される太陽光発電や風力発電による電圧変化を、送電系統に送る前に安定化することができる。連邦工科大学ローザンヌ校にはこの種の大型蓄電池が実験用に設置されている。
そんなスイス企業の競争相手は米国の高級電気自動車大手、テスラモータースだ。テスラは2020年までに年間50万台の電気自動車を生産することを目標に掲げる。同社は50億ドル(約5670億円)を投資して米国ネバダ州の砂漠に世界最大のリチウムイオン電池工場を建設した。大量生産で電池の価格を抑えるのが狙いだ。
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