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ロレックス、3年連続首位 日本ランクインは2社

トロフィーを掲げるテニスのロジャー・フェデラー選手
テニスのロジャー・フェデラー選手の勝利はロレックスのブランドイメージ向上に大きく貢献した Keystone

米コンサルティング会社、レピュテーション・インスティテュート(RI)が発表した2018年の「最も評判のよい企業」ランキングで、スイスの高級時計メーカー、ロレックスは3年連続でトップだった。日本はキャノンとソニーがトップ10以内にランクインした。

 15日に発表されたランキング外部リンクは調査対象15カ国の23万人以上に、世界の有名企業を「倫理的か」「透明性があるか」「製品の質」など複数の項目で評価してもらい、高スコア順にランク付けしたもの。RI外部リンクが2006年から毎年行っている。

 ロレックスに次ぎ高評価を得たのはデンマークの玩具メーカー、レゴで、3位は米国のグーグル、4位は日本のキャノンだった。また6位にソニーがランクインした。

 RIリサーチ責任者のステファン・ハーン・グリフィス氏は経済紙フォーブスの取材に対し、ロレックスは「(世間から)良い印象を得ることに全ての力を注ぐ企業の一つだ」とコメントした。ロレックスはブランド大使にテニスのロジャー・フェデラー選手を起用。同選手は先月、最年長の36歳で世界王者に返り咲いた外部リンク。また世間から人格者として知られている。

 ロレックスが「スイス製」であることもまた、ブランドイメージの向上に一役買っている。ザンクト・ガレン大学とブランドコンサルティング会社ユング・フォン・マット/ブランド・アイデンティティーがまとめた16年の調査では、「スイス製」は未だに世界中で人気があり、とりわけ中国、ロシア、インド、ブラジルで高評価を得ている。

「社会貢献度」は70位

 ザンクト・ガレン大学が昨年発表した「社会貢献度の高い国内企業ランキング」で、ロレックスは70位にとどまった。このランキング外部リンクは「社会貢献度」が評価軸で、航空救助隊レガなどの公共サービス機関も比較対象となっていた。これらの機関は国内で高い評価を得ているが、国外ではあまり知られていない。

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