スリランカの首都コロンボでスイス大使館女性職員が一時拘束され、「大使館関連情報」を開示するよう脅された事件に関して、スリランカ外務省は1日、スイス大使館が開示した情報が事実と一致しないと発表した。
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スリランカ外務省は声明で、スイス大使館側が開示した内容に疑問を呈した。声明では「被害者とされる人に代わってスイス大使館により捜査当局に正式に提示された出来事の経過と、事件とされるものの時系列は、被害者とされる人のその日の実際の動きと何ら一致しない。これは証人への聴取のほか、ウーバー(Uber)の記録、監視カメラ(CCTV)の映像、電話記録、GPSデータなどの技術的証拠によって裏付けられている」とした。
スイスのパスカル・ベリスヴィール連邦外務事務次官は、スイスのスリランカ大使をベルンに召喚。スリランカ大使に対し、スイス大使館の情報が事実と反するという証拠がどのようなものか、説明を求めた。
2日に行われた会合で、ベリスヴィール氏は、法の適正な手続きに則り、問題を捜査し解決するためにスリランカが講じた措置をスイスはサポートするとした。しかし、連邦外務省は声明で、女性職員は健康上の理由により、事情聴取ができない状態だとしている。
また、ベリスヴィール氏はスリランカ大使に対し、スイスはスリランカ当局の捜査を滞らせる意図は全くないが、外務省は職員に対する責任を非常に重く受け止めていると強調した。
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