スイスのシモネッタ・ソマルーガ連邦大統領は21~22日にオンラインで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、世界各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)からの回復を目指す中、先進国は気候変動対策に注力することが重要だと呼び掛けた。
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは議長国サウジアラビアの招待を受け参加。スイスがG20サミットに招待国として出席するのはこれが初めて。
サミットでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のほか、持続可能な経済回復が議論の焦点となった。
ソマルーガ氏は21日、「持続的で力強い回復には『持続可能な開発のための2030アジェンダ』やパリ協定にも足並みを揃えた行動が必要だ」と呼び掛け、「短期的に行う対策は、よりサステナブルで包括的かつ豊かな未来を築くための、長期的な政策を強化するものでなければならない」と強調した。
また「2020年と2021年は、我々の気候変動との戦いにおいて極めて重要な年だ。遅くとも 2050 年までに(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする)ゼロエミッション達成を目指すよう、すべての G20メンバーに強く求める」と付け加えた。
今年のG20サミットは新型コロナウイルスの影響によりオンライン形式で行われた。
おすすめの記事
トランプ氏銃撃、スイス大統領「容認できない」
このコンテンツが公開されたのは、
ドナルド・トランプ前大統領が13日に銃撃された事件を受け、スイスのヴィオラ・アムヘルト大統領は「政治的な暴力は容認できない」と訴え、一日も早い回復を祈った。
もっと読む トランプ氏銃撃、スイス大統領「容認できない」
おすすめの記事
ツェルマット行き鉄道、少なくとも8月中旬まで一部区間で運休 大洪水で
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部を中心に発生した大規模な洪水の影響を受け、ツェルマット~ディセンティス間を結ぶマッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)は、少なくとも8月中旬まで一部区間で運休するとの見通しを明らかにした。
もっと読む ツェルマット行き鉄道、少なくとも8月中旬まで一部区間で運休 大洪水で
おすすめの記事
スイスが対ロシア制裁リストを拡大
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは対ロシア制裁リストを拡大した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いていることを受け、欧州連合(EU)が決定した変更を採用した。
もっと読む スイスが対ロシア制裁リストを拡大
おすすめの記事
AIによる失業懸念、スイスは最低
このコンテンツが公開されたのは、
人工知能(AI)は日々の仕事に影響を与えている。スイスでは、多くの人たちが仕事を含めAIを使っているが、この新しいテクノロジーのせいで仕事を失うと心配している人は比較的少ないことが最新の調査で分かった。
もっと読む AIによる失業懸念、スイスは最低
おすすめの記事
核兵器禁止条約への加盟求めスイスで署名集め開始
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの市民団体「核兵器禁止を求める同盟」は、国連核兵器禁止条約への加盟を求めるイニシアチブ(国民発議)を立ち上げた。必要な署名が集まれば国民投票が実施される。
もっと読む 核兵器禁止条約への加盟求めスイスで署名集め開始
おすすめの記事
スイス民族衣装祭りに観光客10万人
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・チューリヒで6月28~29日、連邦民族衣装祭りが14年ぶりに開催され、延べ約10万人の観客が訪れた。
もっと読む スイス民族衣装祭りに観光客10万人
おすすめの記事
クレディ・スイスのスイス法人が消失
このコンテンツが公開されたのは、
スイス二大銀行だったUBSとクレディ・スイスの現地法人の合併が1日、完了した。今後スイス国内でも「クレディ・スイス」の看板撤去が進むことになる。
もっと読む クレディ・スイスのスイス法人が消失
おすすめの記事
スイス人の平均寿命、過去最高に 男性は82.2歳
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの平均寿命は2023年時点で女性85.5歳、男性82.2歳と、過去最高記録を更新した。
もっと読む スイス人の平均寿命、過去最高に 男性は82.2歳
おすすめの記事
連邦内閣、マルティン・シュレーゲル氏をスイス中銀新総裁に任命
このコンテンツが公開されたのは、
連邦内閣はスイス国立銀行(SNB、中銀)の新総裁に予想通りマルティン・シュレーゲル副総裁を任命した。ペトラ・チュディン氏が新たな理事会メンバーとなる。
もっと読む 連邦内閣、マルティン・シュレーゲル氏をスイス中銀新総裁に任命
おすすめの記事
職場のワンコ、従業員の満足度を向上 スイス調査
このコンテンツが公開されたのは、
犬は職場の雰囲気を良くし、飼い主だけでなく他の従業員にとっても良い影響を与える――スイスの労働者を対象に実施された調査は、職場に犬がいることの効用を強調する。
もっと読む 職場のワンコ、従業員の満足度を向上 スイス調査
続きを読む
おすすめの記事
スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの感染を抑制するため、スイスでは20日から公共のスペースで5人以上の集まりを禁止するなどの追加対策が取られている。スイス連邦大統領は21日、スイス国民へお手紙を書き、メッセージを送った。
もっと読む スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
おすすめの記事
あなたの町はスマートシティー?
このコンテンツが公開されたのは、
先端技術を駆使して住民の暮らしを便利にする。世界中の都市でスマートシティー(次世代都市)への取り組みが盛んだ。スイスではチューリヒやジュネーブ、そしてヴィンタートゥールが先端を行く。
もっと読む あなたの町はスマートシティー?
おすすめの記事
スイスの新女性大統領 パン屋で新年のあいさつ
このコンテンツが公開されたのは、
2020年のスイス連邦大統領を務めるシモネッタ・ソマルーガ氏は、スイス公共放送(SRF)を通じて新年のあいさつを行い、他者や地球に思いを向けるよう国民に促した。
もっと読む スイスの新女性大統領 パン屋で新年のあいさつ
おすすめの記事
気候変動はスイスにどれだけ大きな影響を与えたか
このコンテンツが公開されたのは、
気温の観測が始まった1864年と比べ、スイスの平均気温は1.9度上昇した。特にスイスのどの地域でどのように気温が変化しているか、グラフィックでひも解く。
もっと読む 気候変動はスイスにどれだけ大きな影響を与えたか
おすすめの記事
来年のG20 スイスも出席へ
このコンテンツが公開されたのは、
来年11月にサウジアラビアで開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にスイスが出席する予定だと、国内メディアが報じた。
もっと読む 来年のG20 スイスも出席へ
おすすめの記事
気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
このコンテンツが公開されたのは、
地球温暖化は現実だ。ところが、それに疑いを持つ人々がいる。ザンクト・ガレン大学教授で政治学者のクラウス・ディングヴェルト氏が、これら気候温暖化の否定論者らに見られる五つのフェーズ(段階)を解説する。
もっと読む 気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。