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数字で振り返る2018年

ロジャー・フェデラー
栄光のナンバーワン、ロジャー・フェデラー Keystone

スイスインフォが配信したほとんどすべての記事に、パーセンテージや年齢、金額など何らかの数字が含まれている。2018年に掲載された統計の中から、特に興味深い数字を振り返ってみよう。


1月

20勝

新記録達成!スイス男子テニスのロジャー・フェデラー選手は、全豪オープンで6個目の優勝トロフィーを手にし、4大大会で自身が持つ男子の最多優勝記録を更新する20勝目を挙げた外部リンク。2月、フェデラーは史上最年長の36歳で、世界ランキング1位に返り咲いた。 

2月

80周年

今からちょうど80年前の国民投票で92%の賛成票を得て、ロマンシュ語はスイス第4の言語に指定された。80周年に際し、ロマンシュ語のロビー団体は、スイス東部の限られた地域だけではなく、スイス全土でロマンシュ語が話されていることを認知するよう連邦政府に対し要求した。また、今年、ロマンシュ語初の長編映画が公開された。

3月

71.6%

スイスの公共テレビ・ラジオ放送(スイスインフォを含む)の受信料廃止を問う国民発議(イニシアチブ)が国民投票に掛けられ、世界の注目を集めた。投票者の約4分の3(71.6%)の反対でイニシアチブは否決された。

4月

35年

スイスで最も有名な銀行強盗、ユーゴ・ポルトマン受刑者が35年の服役を経て、3年間の保護観察付きで仮釈放が認められた。銀行強盗と脱獄を繰り返した彼は、その後チューリヒ市のゴミ収集員として雇われている。

5月

104歳

オーストラリア在住の研究者デビッド・グドール氏が、自殺ほう助を受けるためにスイスに到着。104歳の同氏は高齢を理由に安楽死を望んでいたが、オーストラリアでは自殺ほう助が認められていない。バーゼルの空港に降り立ったグドール氏は、報道陣に「50歳か60歳になった段階で、このまま生きるか死ぬか、本人が自由に選択できるようにするべきだ」と訴えた。

6月

59%

物価の高さで知られるスイス。欧州連合統計局が6月発表した統計で、食品や衣類、家電など日用品価格は欧州平均に比べて59%高く、アイスランドに次ぐ2位だったことが分かった。食品・ノンアルコール飲料は欧州1位だ。

7月

1国籍

スイスサッカー連盟のアレックス・ミーシャー事務局長(当時)によれば、スイス代表選手が持つパスポートの数は1つであるべきだ。これは、スイスでトレーニングを受けた将来有望な若手選手が他国のチームでプレーすることを防ぐためだと説明。しかし、激しい抗議を受け、ミーシャー事務局長は辞任した。これに先立って、今年のワールドカップ(W杯)のスイス対セルビア戦で、ゴールを決めたスイス代表選手がアルバニアの国旗を連想させるワシのポーズをした問題で、国際サッカー連盟(FIFA)はスイス代表選手3人を罰金処分にした。

8月

1450メートル

スイス北東部アッペンツェル・インナーローデン準州の標高1450メートルの切り立った崖に立つ有名なゲストハウス「Äscher-Wildkirchli」が、新しい経営者を募集し始めた。経営者夫妻は、ゲストハウスに対する需要や制限の多い改装工事に対応しきれなくなったとして、親の代から31年間続いた営業に幕を下ろした。12月になって、新しい経営者が決まった。    

ゲストハウス「Äscher-Wildkirchli」
ゲストハウス「Äscher-Wildkirchli」 Keystone

9月

17%

スイスに住む15歳以上の約17%が二重国籍者だ。スイス以外に持つ国籍はイタリア(24.7%)を筆頭に、フランス(11.2%)、ドイツ(7.8%)が多い。

10月

20万2865ドル

スイスで働く外国人の平均年収は20万2865ドル(約2290万円)で、世界の国外在住者の中で最も稼いでいる。その一方で、9月に発表された国外在住者の「住みやすい国ランキング」では、スイスは最も順位を落とした国の1つとして名が挙げられた。スイス社会に馴染むのは難しい、スイス人とはなかなか友達になれないというのが主な理由だ。

11月

30ワット

ドローンの最大の弱点とも言える電力源の解決策を、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のスピンオフ企業が開発した。直径数ミリの人工ダイヤモンドが持つ光起電力を利用し、レーザービームでドローン表面上の光電池に照射することでエネルギーを供給する。ダイヤモンドのおかげでビームの強度が保てるため、標準仕様で30ワットを供給することができる。

12月

50トン

フランスとスイスの国境にあるレマン湖に、毎年約50トンのプラスチックごみが流れ込むことがレマン湖救済協会の調べで分かった。自動車やトラックのタイヤから出る合成樹脂が約30トンと最も多く、梱包ごみや建設工事のプラごみも多い。多くは道路の溝や排水溝を介して流れ込むとみられる。

(英語からの翻訳・江藤真理)

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