スイス北部バーゼル市交通局(BVB)は、国境近辺のフランス側で悪質ないたずらが相次いだため運行を一時見合わせていた路面電車(トラム)について、16日夜から通常運転を再開すると発表した。
このコンテンツが公開されたのは、
BVBは運転士らの安全を確保するため追加措置を講じたとも発表した。その詳細は明らかにしていない。再開に向けてはフランス・スイスの関係当局も協議した。
路線はバーゼルとフランスのサン・ルイをつなぐ3番線外部リンク。2017年12月から運行しているが、フランス側の複数地点で車両に石を投げつられたり、レーザーポインターを照射されたりする悪質ないたずらが相次いだ。
昨年11月から、フランス側で警備員がトラムに乗り警戒していたが、4月には2人の運転士がレーザーポインターを照射された。運転士の一人は目にレーザーの光を当てられ、入院する事態に発展。これを受けてBVBは2日から、午後8時以降のフランスでの運行を一時見合わせていた。
BVBは、今後いたずらが発生しないか、新たな安全措置の効果と合わせ検証していくという。
バーゼル市内の公共交通外部リンクは、BVBとバーゼルラント交通による13路線の路面電車が走る。うち2路線が国境を越え、フランス・ドイツに乗り入れる。3番線はバーゼル・ビルスフェルデンハルトとフランスのサン・ルイ、8番線はバーゼル・ノイヴァイラー通りとドイツのヴァイル・アム・ラインを結ぶ。
おすすめの記事
氷河の融解でスイスとイタリアの国境に変化
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはイタリアとフランスとの国境を変更した。イタリアとの国境は氷河の融解、フランスとの国境はジュネーブ地方の新しい路面電車と河川にそれぞれ関連している。
もっと読む 氷河の融解でスイスとイタリアの国境に変化
おすすめの記事
スイス中央銀行、0.25%の利下げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)は26日、政策金利を0.25%引き下げ、1%にすると発表した。
もっと読む スイス中央銀行、0.25%の利下げ
おすすめの記事
ムーティエのジュラ州編入 住民投票でも可決
このコンテンツが公開されたのは、
人口7200人の州境の町ムーティエが2026年1月1日にベルン州からジュラ州に編入する協定が、22日の両州の住民投票で可決された。
もっと読む ムーティエのジュラ州編入 住民投票でも可決
おすすめの記事
チューリヒ市の有権者、CO2回収プロジェクトを支持
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ市の有権者は22日の住民投票で、市内の下水処理場における革新的なCO2回収プロジェクトを承認した。
もっと読む チューリヒ市の有権者、CO2回収プロジェクトを支持
おすすめの記事
広島被爆の三輪車レプリカ、ジュネーブで展示
このコンテンツが公開されたのは、
1945年8月6日、広島への原爆投下で被爆し死亡した子どもが乗っていた三輪車のブロンズ製レプリカが、ジュネーブの国際赤十字博物館に展示されている。
もっと読む 広島被爆の三輪車レプリカ、ジュネーブで展示
おすすめの記事
スイスの人口が900万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
連邦統計局(FSO)が19日に発表した2024年6月末のスイスの永住人口は900万2763人で、初めて900万人を突破したことがわかった。
もっと読む スイスの人口が900万人を突破
おすすめの記事
苦境のスイス時計業界 政策支援を要請
このコンテンツが公開されたのは、
スイス時計産業は難局を迎えた。スイス製時計への需要が緩み、フラン高が収益を圧迫する。業界は警鐘を鳴らしている。
もっと読む 苦境のスイス時計業界 政策支援を要請
おすすめの記事
重度障がい3歳女児を殺害した両親に禁錮8年判決 スイス
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部アールガウ州で、重度の障がいを持つ娘(3)を殺害したとして、地方裁判所は13日、両親を故意の殺人罪・殺人未遂罪でそれぞれ禁錮8年の実刑判決を言い渡した。
もっと読む 重度障がい3歳女児を殺害した両親に禁錮8年判決 スイス
おすすめの記事
キリスト絵画を的に射撃したスイス議員、辞職
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの自由緑の党(GPL/PVL)チューリヒ支部に所属するサニヤ・アメティ氏(32)は9日、党の役職を辞すると発表した。自身のインスタグラムでキリストと聖母マリアを描いた絵画を的に射撃の練習をする写真を投稿し、大きな批判を浴びていた。
もっと読む キリスト絵画を的に射撃したスイス議員、辞職
おすすめの記事
スイス検察、国民投票の不正疑惑を捜査
このコンテンツが公開されたのは、
スイス検察当局は、国民投票の提起に必要な署名が偽造されたとの疑惑を捜査している。収集代行業者が過去の署名を使い回したり、金銭を見返りに署名を集めた可能性がある。
もっと読む スイス検察、国民投票の不正疑惑を捜査
続きを読む
おすすめの記事
バーゼルの路面電車、夜間のフランス乗り入れ中止 いたずら多発で
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部バーゼル市交通局(BVB)は、隣国フランスに乗り入れている路面電車(トラム)の一部運行を中止する。フランス側で車両へのいたずらが多発しているためという。
もっと読む バーゼルの路面電車、夜間のフランス乗り入れ中止 いたずら多発で
おすすめの記事
テスラのパトカー、バーゼル市警察が導入 批判相次ぐ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・バーゼル市警察に、新型テスラ電気自動車のパトカー2台が新たに配備された。だが、この車の購入とデータ保護をめぐり、様々な問題が浮上している。
もっと読む テスラのパトカー、バーゼル市警察が導入 批判相次ぐ
おすすめの記事
バーゼルワールド、スウォッチ撤退も開催準備は順調
このコンテンツが公開されたのは、
世界最大の腕時計・宝飾品見本市「バーゼル・ワールド」の主催者によると、2019年の開催に向け前年よりも速いペースで出展者登録が進んでいる。スウォッチ・グループの撤退で開催が危ぶまれていた。
もっと読む バーゼルワールド、スウォッチ撤退も開催準備は順調
おすすめの記事
住みやすい都市ランキング、スイスの3都市がトップ10入り
このコンテンツが公開されたのは、
人事コンサル会社マーサーの2018年の「住みやすい都市ランキング」で、スイスの3都市がトップ10入りした。チューリヒは昨年と同様、世界2位だった。
もっと読む 住みやすい都市ランキング、スイスの3都市がトップ10入り
おすすめの記事
スイスの鉄道、電車の時間の正確さをさらに改善へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの鉄道は日本と同様、時間に正確なことで知られるが、スイス連邦鉄道(SBB)はその正確さをさらに改善するためタスクフォースを立ち上げた。現在の「時間の正確率」は90.1%で、前年より少し下がったためだ。
もっと読む スイスの鉄道、電車の時間の正確さをさらに改善へ
おすすめの記事
スイスの道路輸送費、車を持たない人も支払っている?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国土をまんべんなくカバーする鉄道システム、そしてアルプスを横断する道路網。これらが国の交通予算の大部分を占めていると思うかもしれない。でも、本当にそうだろうか。
もっと読む スイスの道路輸送費、車を持たない人も支払っている?
おすすめの記事
スイス鉄道 格安価格クラスを再導入?
このコンテンツが公開されたのは、
連邦鉄道も飛行機のエコノミークラスのように「集客人数を最大限にした格安の座席」を導入すべきだという。格安クラスの座席は1列5人掛けが提案されたと日曜紙NZZ・アム・ゾンタークが10日明らかにした。 同調査は、鉄道が将来、…
もっと読む スイス鉄道 格安価格クラスを再導入?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。