スイスの4つの鉄道駅に4日、喫煙指定ゾーンが登場した。国内鉄道駅のプラットホームでは全面的に喫煙が認められているが、吸い殻のポイ捨てなどマナーの悪さが度々問題になっていた。
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喫煙指定ゾーンが設けられた駅はいずれもベルン州のブルグドルフ外部リンク、リサッハ外部リンク、ヒンデルバンク外部リンク、シェーンビュエール外部リンクの4カ所。スイス公共交通連盟によると、10月末までに国内約1千カ所の駅、2020年半ばまでに連邦鉄道(SBB/CFF)やローカル線すべての駅に喫煙指定ゾーンを設ける予定。
スイスの鉄道駅は喫煙が可能で、プラットホームなどに灰皿が設置されている。しかし線路に吸い殻をポイ捨てする利用客が後を絶たず、マナーの悪さが問題になっていた。
スイス公共交通連盟外部リンクによると、たばこの吸い殻の3分の2は線路にポイ捨てされ、1日当たり550キログラム、年間200トンにもなる。連盟は駅に喫煙指定ゾーンを設けることでポイ捨てを減らし、非喫煙者にも気持ちよく利用してもらいたいとしている。
喫煙指定ゾーンはプラットホームか駅前に設け、その場所以外での喫煙を禁止する。長いプラットホームのある大型駅は、プラットホームに2つの喫煙指定ゾーンを設ける。中規模の駅はプラットホームに1カ所、小さな駅は駅入り口に設ける。
構内を全面禁煙にする案もあったが、連盟が「混乱を招きたくない」として却下した。連盟側は、喫煙者を含む顧客満足度を最大限高めることが目的としている。
指定場所以外で喫煙した人への罰則規定はない。駅の禁煙化は「法的義務ではなく、交通会社の裁量にゆだねる」としている。
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