The new foundation will complement WHO funding and not replace contributions made by UN member states.
Keystone / Martial Trezzini
世界保健機関(WHO)は27日、世界的な健康課題に対応するため、民間から資金を調達する独立した助成事業「WHO財団」を立ち上げた。
このコンテンツが公開されたのは、
WHO財団外部リンクは、WHOが掲げる「3つの10億」という目標達成を支援する。この目標では、2023年までに健康上の緊急事態から10億人を保護し、すべての人が基礎的な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられるユニバーサル・ヘルス・カバレッジへ(UHC)のアクセスを10億人に拡張し、また10億人が健康的な生活を送れるようにする。
WHO財団は、民間セクターや慈善家などWHOが通常は対象としない主体から資金を集め、今後3~4年間で10億ドル(約1100億円)をWHOの取り組みに寄付することを目的とする。
スイス連邦保健庁のトーマス・ゼルトナー元所長が創立者で、理事長を務める。
「本日の発表は、数え切れないほどの個人やパートナー組織が2年以上に渡って準備と努力を重ねてきた集大成。この信じられないような冒険の先頭に立ち、財団を設立してくれたトーマス・ゼルトナー教授に感謝したい」とWHOのテドロス事務局長は述べた。
ゼルトナー氏によると、財団が集めた寄付金の最大8割はWHO事務局に、残りの8割はパートナー企業に直接送金される予定。事務局長は間もなく任命される見込み。
おすすめの記事
大雨被害で多くの登山・ハイキングコースが閉鎖 スイス
このコンテンツが公開されたのは、
大雨による洪水や地滑りが発生したスイスでは、依然として約620カ所の登山・ハイキングコースが閉鎖されている。特に南部のヴァレー(ヴァリス)州で大きな被害が出ているという。
もっと読む 大雨被害で多くの登山・ハイキングコースが閉鎖 スイス
おすすめの記事
ジュネーブ空港、遅延対策で割増料金を導入へ
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ空港は騒音対策のため、割当て制度を導入する。午後10時以降に離陸するフライトに割増料金を課す。
もっと読む ジュネーブ空港、遅延対策で割増料金を導入へ
おすすめの記事
スウォッチ1~6月期売上高14.3%減 中国の需要低迷が重荷に
このコンテンツが公開されたのは、
スウォッチが15日発表した1~6月の純売上高は34億5000万フラン(約6070億円)と、前年同期比で14.3%減った。中国の高級品需要の落ち込みが、スイス時計業界全体の重荷になっている。
もっと読む スウォッチ1~6月期売上高14.3%減 中国の需要低迷が重荷に
おすすめの記事
トランプ氏銃撃、スイス大統領「容認できない」
このコンテンツが公開されたのは、
ドナルド・トランプ前大統領が13日に銃撃された事件を受け、スイスのヴィオラ・アムヘルト大統領は「政治的な暴力は容認できない」と訴え、一日も早い回復を祈った。
もっと読む トランプ氏銃撃、スイス大統領「容認できない」
おすすめの記事
ツェルマット行き鉄道、少なくとも8月中旬まで一部区間で運休 大洪水で
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部を中心に発生した大規模な洪水の影響を受け、ツェルマット~ディセンティス間を結ぶマッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)は、少なくとも8月中旬まで一部区間で運休するとの見通しを明らかにした。
もっと読む ツェルマット行き鉄道、少なくとも8月中旬まで一部区間で運休 大洪水で
おすすめの記事
スイスが対ロシア制裁リストを拡大
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは対ロシア制裁リストを拡大した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いていることを受け、欧州連合(EU)が決定した変更を採用した。
もっと読む スイスが対ロシア制裁リストを拡大
おすすめの記事
AIによる失業懸念、スイスは最低
このコンテンツが公開されたのは、
人工知能(AI)は日々の仕事に影響を与えている。スイスでは、多くの人たちが仕事を含めAIを使っているが、この新しいテクノロジーのせいで仕事を失うと心配している人は比較的少ないことが最新の調査で分かった。
もっと読む AIによる失業懸念、スイスは最低
おすすめの記事
核兵器禁止条約への加盟求めスイスで署名集め開始
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの市民団体「核兵器禁止を求める同盟」は、国連核兵器禁止条約への加盟を求めるイニシアチブ(国民発議)を立ち上げた。必要な署名が集まれば国民投票が実施される。
もっと読む 核兵器禁止条約への加盟求めスイスで署名集め開始
おすすめの記事
スイス民族衣装祭りに観光客10万人
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・チューリヒで6月28~29日、連邦民族衣装祭りが14年ぶりに開催され、延べ約10万人の観客が訪れた。
もっと読む スイス民族衣装祭りに観光客10万人
おすすめの記事
クレディ・スイスのスイス法人が消失
このコンテンツが公開されたのは、
スイス二大銀行だったUBSとクレディ・スイスの現地法人の合併が1日、完了した。今後スイス国内でも「クレディ・スイス」の看板撤去が進むことになる。
もっと読む クレディ・スイスのスイス法人が消失
続きを読む
おすすめの記事
WHO、米国の資金拠出の実態は?
このコンテンツが公開されたのは、
米国は世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス対応を批判し、資金拠出を当面停止すると発表した。米国は実際いくら拠出し、どのような活動に使われたのか。
もっと読む WHO、米国の資金拠出の実態は?
オピニオン
おすすめの記事
国際的なウイルスには国際的な対応を
このコンテンツが公開されたのは、
国連の創設75周年の今年、新型コロナウイルスの大流行が国際協力のあり方に難題を突き付けている、とスイスの社会政治学者、ダニエル・ワーナー氏は指摘する。
もっと読む 国際的なウイルスには国際的な対応を
おすすめの記事
国連はもうすぐ失効するのか?
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブでは今、国連創立75周年と国際連盟発足100周年を祝っているが、国連は国際情勢の大きな変動を吸収し、対応することができるのだろうか。その答えの要素と結び付く5つの主要な課題を考えてみよう。
もっと読む 国連はもうすぐ失効するのか?
おすすめの記事
スイス・ベルン大学がコロナワクチンを開発中 10月に接種も
このコンテンツが公開されたのは、
ベルン大学の研究チームが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンを開発している。短時間での大量生産が可能で、今年10月にスイスの全国民へ予防接種を行うことも視野に入れている。
もっと読む スイス・ベルン大学がコロナワクチンを開発中 10月に接種も
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。